安全対策

AEDサポートライダー統括からエントリーを検討している皆様へ

<エントリーを検討している皆様へ>

 2018年、2019年のAACRにおいて、それぞれ1名の方が走行中に心肺停止となっています。幸い2名とも救命処置、救急搬送により一命をとりとめていますが、原因は心筋梗塞であり突然死となってもおかしくない事例です。

 中高年のスポーツ中の突然死は、多くが狭心症や心筋梗塞が原因となっています。したがって、運動時の胸痛、胸部不快感、圧迫感や意識が遠のくなどの症状がある方は医療機関を受診し、負荷心電図検査などの評価を受けたうえで、AACR参加について医師の許可を得てください。

 高血圧、糖尿病、高コレステロール血症など慢性疾患で治療中の方や肥満の方も、冠動脈疾患のリスクが高く、可能であれば負荷心電図検査を受けることをお勧めします。

 当日の気象条件によっては、熱中症や低体温症にも注意が必要です。熱中症については、たくさん水を飲んでも予防はできません。水やスポーツドリンクの飲み過ぎによる低ナトリウム血症は脱水よりも命の危険が高い病態ですので、適切な水分と塩分の補給を心がけてください。また熱中症の治療としては日陰の涼しい場所に移動して体を冷却し、体温を下げることが重要です。


 2019年からAACRではAEDサポートライダーが参加者とともに走行していますが、往復160kmのルートを十分にカバーすることはできません。心肺停止者を救命するためには、一刻も早い心臓マッサージの開始が重要なため、近くを走っている方が心肺停止になった場合には、蘇生救命処置に積極的にご協力をお願いします 

アルプスあづみのセンチュリーライド AEDサポートライダー統括
岸本 浩史