「100%の安全」を本当に100%にしよう!

4月に開催した桜のアルプスあづみのセンチュリーライドは好天に恵まれ、参加された皆様には、春のアルプスあづみのをたっぷり楽しんでいただくことができたと思います。その意味では成功したと言えます。しかし、本当に成功したのでしょうか?参加された皆様には、本当にアルプスあづみのセンチュリーライドの趣旨を理解していただけたのでしょうか?

私はできるだけ多くの皆さんと一緒に走り、参加してくださったことへの感謝を伝え、一緒に自転車を走る喜びを分かち合いたいと思っていました。しかし、いつの間にか「一時停止してください!」「交通ルールを守って走っていただけないと大会が続けられません!」という声かけが多くなってしまいました。

アルプスあづみのセンチュリーライドでは、3年前から「100%の安全」を掲げ、安全走行の動画を掲載したり、参加案内には安全走行の手引きを記載したりするようにしています。オープニングイベントやスタート前にも「交通ルールを守って走ってください!」とお願いをしています。
もちろん趣旨を理解してしっかり安全走行をしていただいている方もいらっしゃいますが、残念ながら実際に守っていただいている方は半数にも届きません。
6年前から始めた車検制度にしても、「100%の安全」にしても、参加者自身がアルプスあづみのセンチュリーライドを本当に楽しんでいただくために必要なことです。整備不良でトラブルが起きてしまったら完走することができません。いくら素晴らしい景色を堪能して気持ちよく走ることができても、事故がおきてしまったら取り返しがつきません。きちんと整備された自転車で、安全走行をして、無事家にたどりついてはじめて「楽しかった」が完結します。

手探りで始めたアルプスあづみのセンチュリーライドが10周年を迎え、3000人を超えるサイクリストに参加いただけるようになりました。ですが、一番大事なことは参加者が増えることではありません。サイクリストがみんな当たり前に安全走行をして、地域の皆さんに受け入れられ歓迎されて、アルプスあづみのを自転車で走る喜びがサイクリストと地域の人とで共有できていること、すなわち「アルプスあづみのに自転車文化が根付き、花開く」ことこそが大事なのです。

緑のアルプスあづみのセンチュリーライド2018へ参加される皆様に、どうかこの思いが届きますように!

アルプスあづみのセンチュリーライド実行委員長兼プロデューサー
鈴木 雷太