第4章 AACR2012-みんなの想い

第4章 AACR2012-みんなの想い1:鈴木雷太

AACRへの想い

アルプスあづみのセンチュリーライド実行委員会では、その年の大会が終わるごとに委員の皆さんの感想や次年度への改善点等をレポートにして提出していただいている。
2012年1月の実行委員会では、各氏に「AACRへの想い」というテーマでレポートを寄せていただいた。
そのレポートを以下に記す。

鈴木 雷太 BIKERANCH代表 AACRプロデューサー

AACRへの想い
鈴木 雷太 BIKERANCH代表 AACRプロデューサー

アルプスあずみのセンチュリーライドについて
4回目を迎えようとしている「今」ですが、色々な変化があります。
もともと「ホノルルセンチュリーライド」の経験をここ松本でもやってみたいといった想いをぽろっと松島さんに話したところ、湯沢所長の地域連携などの点であったキーワードを松島さんがつないだ事で誕生しました。

ホノルルはなんといってもすべてが「アロハ~」な雰囲気。人によってはつらいコースや距離も忘れさせる笑顔と最高の景色がそこには広がり、また日本人なら誰もがあこがれるであろうハワイという場所でもあって、レベルや装備に左右されない最高のイベントでした。

ALOHA
アロハってどういう意味? アロハとは誰もが知っているハワイ語です。それはハワイ語で、“こんにちは”と“さようなら”を意味します。また、愛と愛情の意味もあります。
アロハの精神 アロハの直訳の意味としては“息の存在”や“生命の息”です。アロが、前後の存在を意味し、“ハ”が息を意味します。アロハとは生きて行く過程、お互いに愛情と敬意を持つ気持ちを現す言葉です。その深い意味は、始めに自分を愛した上で、他人をも愛すと言う事を含みます。アロハの精神として生きて行くことは、自己完全に達し、自己の愛と精神を理解すると言う事だそうです。アロハとは、エネルギーを受けたり送ったりする事で、調和をも表します。アロハの精神とは、前向きな気持ちの姿勢を示し、それが他人へと広がって行くと言う事なのです。
そういった雰囲気をイメージに第一回目が行われました。
すべてが手作りといっていい大会でしたが、アットホームな雰囲気の中それぞれが楽しんでもらえた楽しいイベントとして終了しました。
そして2回目の140kmも行われ、昨年の豪雨の3回目も終えました。
3回終えた事で多くの事がスムーズにかつ効率的になってきました。また同時に当初見えていなかった問題も多く浮き彫りになってきました。
それぞれの仕事を持っているなかで、それぞれの役割分担や負担の分散と軽減、安全管理の徹底的な追及、運営維持と人選について、参加者の増員などなど。
大小問題はあるなかで、これからのAACRを見つめなおす時期でも今はあると思います。

それでもなぜ行うのか?
なぜ僕(ら)はそれをやりたいと思うのか?

今回はもう少し僕にとってのAACRを皆さんにお伝えしたいと思います。

其の一(人の幸せ)
世の中にもっともっとスポーツバイクのすばらしさを知ってもらいたいと思います。
走る喜び=風を切る気持ちよさが個人的には一番です。
その効果は?
イ)健康(心)=走ることでココロがスッキリします。迷いも消えます。
ロ)(技)=自転車を操る楽しさ。
ハ)健康(体)=運動を行うことで食欲、睡眠のバランスがよくなります。
ニ)冒険心、童心にかえる楽しさを思い出すことによって子供に優しくなります。
ホ)四季自然体感。外を走ることによって色々なことに気付きます。

其の二(感謝)
鈴木雷太を選手として育てたここ松本。アルプスを眺める素晴しい環境の中で走る喜びをもっとサイクリストに知ってもらいたいと思っています。それだけの価値のある場所です。

其の三(感謝)
松本の地元の方はここがサイクリストにとってどれだけ素晴しい環境かということを知らない人が多いのが現状で、外(国内外)からサイクリストの導入。

其の四(社会貢献、交通安全)
自転車が世界的な規模で、そして社会的に見直されている現在、かっこよく乗る人を増やす事で事故を減らします。(自転車に関心を持ってもらう人=理解者を増やす)

其の五(社会貢献)
自転車に対する社会認識向上、地域連携、情報発信といったサイクルを行うAACRが、弊社の収益を上げる事で業績も上がり税金を支払います。 上記のことまとめると鈴木雷太一個人が行いたいと思っていたイベントが、AACR実行委員会の皆様と地域の力をお借りして運営する事で、社会的利益と影響力をもたらすことで、今後もっと大きくかかわれるようになり、かつ10年、25年と維持できることが僕の目標であって、とても意味のある大切な事です。